★★★★あかもくのねばとろうどん[麦まる]
そもそもあかもくとはなんぞや、という話なんですがモズクやメカブとも似たネバネバフコイダン(食物繊維)を含んだ海藻みたいですね。
「健康食品」の安全性・有効性情報(フコイダン)
とりあえず胃腸には良さそうな雰囲気を感じます。
一方、とろろのネバネバはムチンによるもの。一皿の中でネバネバ成分の二大巨塔が共演してるわけです。
これは1玉(税込480円)ですが1.5玉(税込540円)とかにもできます。また冷か温かを選ぶことが出来ますが、個人的には温かいをおすすめします。
テーブルの出汁醤油をかけて食べます。天井の照明すら映り込む、温泉卵のセクシーな艶めきよ。
こうして見ると結構な量のあかもくが入ってます。写真からは伝わりにくいネバり具合。お上品に食べてもいいんですが、せっかくなので両家もとい三家をマリアージュさせるべくわっしゃわしゃかき混ぜます。そう、納豆ご飯のように。
三者がしっかりと混ざり合ったのを確認したらさっそく、ずびずび食べるマン。
これは優しい。
おいしいおいしくないで言うと間違いなくおいしい。しかしおいしさよりも舌に感じる優しさが印象的です。あかもく自体には恐らく強い味はなく、とろろと温泉卵の味が中心。あかもくは粘り気ブーストとその食感で力を発揮しています。
たしかにこれは夏にちょうどいい。おだし(スープ)のおうどんは食べるきがしない、でもざるほどシンプルさっぱりな気分でもない、そういう時に食べたくなるカテゴリです。胃腸に元気が無い時にも良さそう。優しさの中にも、切なさと心強さが欲しいという人は、無料トッピングのおろし生姜と刻みネギを入れてみてもいいかも。
ひどい見た目ですが、ネバネバ成分が空気を含んで撹拌済納豆を彷彿とさせます。納豆は混ぜるほどおいしくなると言い出したのは北大路魯山人らしいですが、北大路魯山人も納得の仕事でしょうか。
納豆での先行研究を参考にするなら、400回転、だし醤油は途中から、この2つを守るとよりポテンシャルを引き出せるのかもしれません。